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動静脈瘻とは、動脈と静脈が、正常の組織毛細血管を介さずにつながることを言います。かなりの頻度で存在しますが、今までは検査や治療が困難で、ほとんどの場合が放置されてきました。しかし動静脈瘻は下肢静脈瘤の原因、また再発の原因のひとつとして考えられるため、治療が必要となります。
末梢側は最初は血流低下により虚血となる。(冷症)
中枢側は血流量増大により、静脈の拡大をきたす。(静脈瘻)
また、静脈壁から、リンパの漏出(しみ出し)をきたす。(浮腫)
下腿では動静脈瘻の多くは足背に見つかります。足背の動静脈瘻では動脈血の一部が足指(抹消側)まで行かずに静脈に流れ込むため、足先は虚血により冷え性となりますが、増悪すると静脈血のうっ滞のため、逆に熱く感じるようになります。
一方、下肢(中枢側)では血流の増加により、静脈の拡大や瘤化が起き、静脈瘤を形成することがあります。血管圧の上昇は、静脈壁からのリンパの漏出を誘発し、浮腫を起こすこともあります。
動静脈瘻起因の下肢静脈瘤は他の下肢静脈瘤より血栓を作りやすく、皮膚の変性、色素沈着、潰瘍を起こしやすい傾向にあることがわかってきました。また、下肢静脈瘤の再発にも関与していると考えられます。(表3)そのため、動静脈瘻の治療をせずに下肢静脈瘤だけを治療してしまうと、かえって重症化してしまうこともあります。このような重症化例でも当クリニックで動静脈瘻の治療をすることにより、症状は軽快しています。



